こんにちは。マタゾウです。
かゆみ・かぶれの強い味方と言えば、昔からある市販薬のムヒですよね。
虫刺されにはムヒというイメージがありますが、最近は一口にムヒと言っても多くの種類が出ています。
いざ実際に買おうと思ってもムヒにも種類があり迷った経験がある人は私だけではないでしょう。
そこでクリニックに行く時間の無い人、市販薬で手軽に治したい人、子供やお年寄りまたは敏感肌の人、常備薬として揃えておきたい人など。塗り薬ムヒの種類をまとめてみましたのでぜひ参考にしてみてください。
ムヒの効能
ムヒシリーズの効能欄を見てみると、種類によって効能には大差がないことがわかります。
共通した効能は下記参考ボックスのものです。
商品により清涼感を与えるℓ-メントールやdl-カンフル、また素早い効き目のあるステロイド性抗炎症成分等含有の有無により違いがあるようです。
かゆみ・虫さされ・あせも・かぶれ・しっしん・じんましん・皮ふ炎
これ以外の効能としては、
ムヒアルファEX以外・・しもやけ追加
ムヒS・ムヒベビーb・・ただれ追加
ムヒシリーズの種類
かゆみ・虫さされの代名詞 ムヒシリーズの紹介です。
ムヒS(第3類医薬品)
ご存知これぞムヒというべき定番商品ですね。普通のかゆみに最適。私も常備している安心の薬。
ムヒS基本成分
- ジフェンヒドラミン
- グリチルレチン酸
- ℓ-メントール
- dl-カンフル
- イソプロピルメチルフェノール
- ステロイドなしなので穏やかな効き目
- スーッとする成分が入っているので目の周りやデリケートゾーンには不向き
- あかちゃんにはムヒベビーbを
- ハチ・ムカデに刺されて赤く腫れてかゆい時はステロイド入りムヒを
液体ムヒS2a(指定第2医薬品)
ムヒSとほとんど同成分。スーッとする成分のℓ-メントールがムヒSより少なめです。
デキサメタゾン酢酸エステルという最も弱いステロイド剤が含まれています。
- ステロイド含有なので使用は2週間をめどに
- スーッとする成分が入っているので目の周りやデリケートゾーンには不向き
- 頭のかゆみにも使えるが、ムヒHDの方がおすすめ
ムヒ・ベビーb(第3類医薬品)
生後1か月から使える赤ちゃんに安心の常備薬。ムヒSの成分からスーッとする成分を取り、トコフェロール酢酸エステルという血行をよくし症状の回復を早める成分をプラス。
- 弱酸性、無着色、無香料
- ステロイド含有なし
- 顔やおむつかぶれにも使える
ムヒアルファSⅡ(指定第2類医薬品)
ムヒSとほとんど同成分。
デキサメタゾン酢酸エステルという最も弱いステロイド剤が含まれています。
さらにクロタミトンというかゆみをしずめる成分プラス
- ステロイド含有なので使用は2週間をめどに
- スーッとする成分が入っているので目の周りやデリケートゾーンには不向き
- ダニ刺されに効果あり
- ムヒアルファEXよりステロイドの強さが弱い
ムヒアルファEX(指定第2類医薬品)
ムヒSとほとんど同成分。グリチルレチン酸という生薬カンゾウ由来の成分はなし。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)(強さ5段階の上から4番目のランク)というムヒアルファSⅡより強いステロイド剤配合。
- ステロイド含有なので使用は2週間をめどに
- スーッとする成分が入っているので目の周りやデリケートゾーンには不向き
- 我慢できないかゆみ・虫さされに効果的
- ハチ刺されにも使えるが効かない場合あり(アナフィラキシーショック要注意)
ムヒシリーズ強弱のまとめ
強い順。症状などに応じて使い分けると効果的です。
ムヒアルファEX>ムヒアルファSⅡ>液体ムヒS2a>ムヒS・ムヒベビーb
ムヒシリーズ以外のムヒ
特定の症状によく効くムヒ商品です。こちらも紹介します。
ムヒソフトGX(第3類医薬品)
こちらはかゆみ治療薬。かゆみがあり、カサカサした肌の症状を緩和してくれます。
- 保湿基剤成分・肌細胞を活性化する成分含有で乾燥肌にも有効
- ステロイド剤なしなので長期使用もOK
- 尿素・清涼感成分も配合なし
アセムヒEX(指定第2類医薬品)
汗かぶれ・汗アレルギーの改善。あせもにも有効です。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)(強さ5段階の上から4番目のランク)というムヒアルファSⅡより強いステロイド剤配合。
- ステロイド含有なので使用は2週間をめどに
- スーッとする成分が入っているので目の周りや唇には不向き
- 有効成分のタンニン酸は汗の侵入を防ぎ肌を引きしめる
ムヒHD(指定第2類医薬品)
頭のかゆみ、湿疹に効果的です。
プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)(強さ5段階の上から4番目のランク)というムヒアルファSⅡより強いステロイド剤配合。
- ステロイド含有なので使用は2週間をめどに
- スーッとする成分が入っているので目の周りや唇には不向き
- アラントイン・パンテノール(プロミタミンB5)が荒れた皮膚組織の修復を助ける
一般用医薬品とは
※全てネット販売可能。但し適切なルールの元、法律に根拠規定を置いて省令等で規定されています。
あまり聞きなれない言葉の一般用医薬品とは、医師の処方箋を必要とせず購入できる医薬品の事で家庭などでは市販薬・大衆薬・売薬などと呼ばれています。街中の薬局やドラッグストアやインターネットなどで買える薬ということです。ちょっと知っておくと薬選びに役立ちますので簡単に説明しておきますね。
第一類医薬品
特にリスクが高い・・一般医薬品としても使用経験が少なく安全性上特に注意を必要とする成分を含む。
胃の薬ガスター10や毛髪薬のリアップなど。薬剤師がきちんと説明をした上で販売する必要があります。
第二類医薬品
リスクが比較的高い・・まれに入院相当以上の健康被害が生じる可能性がある成分を含む。
鎮痛薬のバファリンA、風邪薬の新ジキナエース、、お腹周りの脂肪を落とすロート防風通聖散錠など。薬剤師又は登録販売者による対応が必要。質問がなくても行う情報提供は努力義務。
- 指定第2類医薬品
第三類医薬品
リスクが比較的低い・・日常生活に支障を来すほどではないが、身体の不調・変調が起こる恐れのあるもの。
ビタミン剤のハイチオールC、ザ・ガードコーワ整腸錠、エアーサロンパスEXなど。
薬剤師又は登録販売者による対応が必要。質問がなくても行う情報提供は不要。
医薬部外品
人体に対する作用が緩和で、安全性上特に問題がないもの。
ルル滋養内服液ゴールド、エビオス錠、ハミガキ剤など沢山あります。
ぜひ一度、市販薬の塗り薬などを買った時はパッケージ箱の表記をよく見てみてください。小さい文字ですが必ずこういった表記があります。私はこの表記をみて、強い薬だな、とか効き目が穏やかな薬だなと大雑把に把握する場合もあります。
ステロイド含有かどうかを簡単に見分ける方法
指定第2類医薬品
パッケージに必ず表記してある「〜類医薬品」という言葉。市販薬の塗り薬はたいてい「第3類医薬品」とか「第2類医薬品」と書いてあります。この「第2類医薬品」の2の数字を〇や□で囲んであるものを、「指定第2類医薬品」と呼び「第2類医薬品」に分類してもよいけど、可能な限り注意して使ってね。という分類の薬になります。
つまり「第3類医薬品」は肌が敏感な子供にも安心して使えるが効果が低い物。
「第2類医薬品」は大人も使える物が多く一般的なかゆみ止め、炎症止めとして効果のある物。
「指定第2類医薬品」は最も効果が高いが副作用にも注意が必要な物。
とざっくり分けることができるでしょう。そしてこの「指定第2類医薬品」の大半にステロイド系抗炎症成分が含まれているので見分けるのにも困りません。
成分に~ゾン・~エステルとあったらステロイド含有
パッケージや中の説明文書に〇〇ゾン・〇〇エステルと書かれてあったらステロイド含有だと思ってよいでしょう。
- デキサメタゾン酢酸エステル(最弱)・・液体ムヒS2a・ムヒアルファSⅡ
- プレドニゾロン吉草酸エステル酢酸エステル(PVA)(上から4番目のランク)・・ムヒアルファEX・アセムヒEX・ムヒHD
「薬局で買うべき薬、買ってはいけない薬 よく効く!得する!市販薬早わかりガイド」
参考文献:著者 中川基
まとめ
いかがでしたか?一口にかゆみ止め、ムヒと言ってもこんなに沢山の種類があります。それぞれの年齢、場面、状況に応じて適切に使い分けていただきこの記事が少しでも参考になれば幸いです。
ステロイド剤はやみくもに怖がるだけではなく、適切に正しく使用すれば素早く症状を緩和してくれてさらなる悪化を防いでくれる力強い薬です。私も市販薬でもステロイド剤含有の物を使い素早く症状改善に役立てています。ただしステロイド剤含有の軟膏を塗って日光に当たるのは注意してくださいね。
- ちょっとしたかゆみの時は常備薬→ムヒS
- かゆみ+赤み+痛み→ステロイド含有のムヒシリーズや症状に特化したムヒ商品
最後に注意点として市販薬であっても必ず説明書をよく読んで、使用期間にも注意しあれ?ちょっと変だなと思ったらためらわず専門医のいるクリニックへ行く事をおすすめします。
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