こんにちは。またぞうです。
東日本大震災から早7年の年月が経過しました。最近では3月11日の大震災の日付近になるとテレビでも被災地の現在を取り上げていますが、日常の中ではなかなか東北の今がどうなのか。復興はどこまで進んだのかというのはわかりません。
いつかそんな東北へ行って、自分には何も大それた事はできないけれど、今の姿をこの目で見てみたい。そうずっと思っていました。遅くなったけど今年の5月に実現しました。都合で2泊3日という強硬スケジュール。それも表面を見ただけに過ぎない旅行でしたが行ってよかった。まだまだ大勢の人に訪れてほしいなと。活気を取り戻してほしいなと感じました。
東京からのスケジュールとともに綴っていきます。
東京〜岩手 2泊3日の旅 ざっとこんな工程です。
1日目東京(東北新幹線)→仙台(東北新幹線)→宮城県(レンタカー)→宿泊→2日目岩手県(レンタカー)→宿泊→3日目盛岡(東北新幹線)→東京
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目次
1日目
東京→仙台 初の東北新幹線
東海道新幹線は乗り慣れていますが、初の東北新幹線はいつもと勝手が違う。東京駅のホームはガラガラです。平日という事もありますがそれにしても空いてる。
ワクワクしているとホームに入ってきた列車がコレ
はて、違う色の列車がくっついてます(連結)。これは秋田新幹線や山形新幹線と連結する為に列車の前方が開き連結装置で固定されているのです。始めて乗る時は同じホームでどっちに乗車すればいいのか迷うので時間には余裕をもって乗車するのをオススメします。
仙台といえば牛タン
昼食にまず牛タンを食べる!駅構内や少し離れた場所まで仙台駅付近は牛タン天国。駅構内にある「牛タン炭焼き利休 仙台駅店」ここがいいかな~と行ってみたらすんごい行列!だったのでその隣の「たんや善次郎」へ。ここも少し待ったけど割とすぐに入れた。2校ほどの修学旅行の学生さん達でも賑わってます。
文句なしにうまい!そして仙台駅では「萩の月」ゲット!
青葉城 広瀬川
仙台駅東口でレンタカーを借り、駅の反対側あこがれの青葉城へ。車で10分ほどですぐに着きます。
青葉城の正式名称は仙台城跡。でも青葉城が全国的にも有名ですよね。
伊達62万石の居城跡、天然の要害・青葉山に建つことから仙台市民には青葉城とも呼ばれているようです。
本丸跡に立つ、有名な伊達政宗騎馬像をはじめ歴史ロマンを感じる所です。
政令指定都市、仙台からすぐ近くにこんなにも歴史を感じ取れるそして景色のすばらしい場所があります。仙台に行ったらぜひ足を延ばして行ってほしい場所です。
緑の多いきれいな街仙台。杜の都仙台。
観光名所ですが、ほどほどな混雑具合でリラックスして見回る事ができます。外国の方も大勢おられました。特に青葉城(青葉山)に登って上から見る景色は最高です。
仙台市内を見渡せ、眼下に広がる広瀬川のゆったりした川の流れは都会の喧騒を一時忘れさせてくれます。そしてあたり一面の緑。ここからの景色は私の好きな景色のベスト10入りをしました!
Koboバーク宮城
東北楽天ゴールデンイーグルスの本拠地も見に行きました。えっ?プロ野球の球場?と思ってしまうぐらいのとってもかわいい球場です。地元愛が感じられるような、すぐそこにある市民球場のような親近感を感じられます。
松島
230余の島が浮かぶ湾。日本三景の一つとしてあまりにも有名。
これが私の頭にあった松島のイメージでしたが。でもこれが今の松島。
湾岸にはクレーン車などの工事車両ばかり。若い松の木が、きれいに形成された区画に植え付けられ、歩道は通行規制が行われ観光客もまばら。早く完成して活気ある景勝地に復活してほしいものです。
瑞巌寺(ずいがんじ)
松島まで来たらここにもぜひ立ち寄りましょう。伊達政宗が再建した同家の菩提寺。桃山文化を伝える国宝の禅寺。
石巻・女川
松島を抜けて海岸線を走ります。石巻・女川。震災では甚大な被害を受けた地域です。まだまだ工事車両を多く見かけます。日本有数の漁港である女川漁港の水揚げも盛んで活気も戻りつつあるようです。
南三陸町・歌津 ニュー泊崎荘
南三陸も震災では甚大な被害を受けた地域です。仙台から海岸線を車で走ってきましたが、どこも震災の爪痕がまだまだ残り工事車両や仮設住宅も見られます。
1泊目の宿は南三陸・歌津のニュー泊崎荘。大きい道から工事車両も出入りする細い道を入った先にある海沿いの宿。こんな大きな看板で出迎えをしてもらい、ここまでの疲れも吹っ飛びます。お値段もお手頃に宿泊できますが、しいて言えばフロントがどうもイマイチです。営業してるかどうかみたいなパッとしない第一印象。
しかしお料理がとってもおいしくてすっごい量です。夕食にお肉も食べたいなと思ってステーキも追加した所、50代には完全にアウトでした。お刺身の舟盛りの1人前がこの量です。でもさりげなくドギーバッグを用意してくれる心配りはさすが。
ここの宿の特徴は貸切岩風呂(無料)。黄色のアヒルのおもちゃが岩の上や、そこらへんに沢山います。ほんとに沢山。個性的です。。
ここまで宮城県
2日目
平泉 海岸線を離れる
ここから岩手県。ここまで来たら平泉はぜひ訪れたい場所。海岸線から内側に入り奥州平泉へ。平泉に入るとグッと街並みが変わります。一言でいうと絵ハガキみたな景色。広大な北上川を渡って平泉町に入るあたりの景色は北海道を彷彿とさせます。(ここも私の好きな景色ベスト10入り)世界遺産のある中心部あたりは閑静な住宅地。京都のように統一性のある建物に目は釘付けとなります。やはり世界遺産の街です。景観保全の為の厳しい条例があるようです。
世界遺産 毛越寺 中尊寺(金色堂)
毛越寺
かつては平泉を代表する大伽藍であったが、現在は浄土庭園が昔の姿を伝えている。
「夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡」松尾芭蕉 有名ですね。
中尊寺(金色堂)
奥州藤原氏の栄華をしのぶ寺院。国宝の金色堂はあまりにも有名です。金色堂の前だけは大勢の人だかり。間近で金ぴかのお堂を見ることができます。藤原氏滅亡後の度重なる火災でも金色堂だけは創建当初のまま残ったようです。奥州藤原氏4代のご遺体が納置されていると思うと思わず息を飲んでしまいます。
「五月雨の 降残してや 光堂」松尾芭蕉 これも有名ですね。
陸前高田
今回の被災地巡りはどこもまだまだ復興されていなかったけど、一番強く印象に残っている場所がここ、陸前高田。奇跡の一本松が有名ですが、その周りは未だ立入禁止区域で多くの工事車両で砂埃が舞い上がっています。海岸沿いは「一本松茶屋」(駐車場)の建物以外はなかったのではないでしょうか。未だ盛土形成の段階でした。
何もない場所にある唯一の一本松茶屋にあるラーメン屋さん。岩張楼(がんばろう)。
お店の大将が震災当時の事は沢山話してくれました。
宮古市 三陸海岸の絶景 浄土ヶ浜パークホテル
2日目の宿は浄土ヶ浜パークホテル。更に車を走らせ浄土ヶ浜へ。極楽浄土のように美しいと言われた海岸です。純白の岩肌が並びます。2016年6月には皇太子ご夫妻が被災地を見舞う為に宮古市を訪問された際にご宿泊されたホテルです。こちらのホテルは何から何まですばらしい。夕食はビュッフェ形式ですがゆったりと三陸の海の幸を中心に堪能できます。目の前でシェフが注文に応じてお寿司を握ってくれたり、揚げ物のライブキッチンの食べ放題。でもビュッフェ特有のガチャガチャした雰囲気はありません。落ち着いた客が多く、ゆったりと食事ができます。日本酒の利き酒セットも大満足。また泊まりたいホテルです。
3日目
遊覧船で青の洞窟へ
翌日はホテルから無料の送迎車(歩いてもすぐ)で浄土ヶ浜マリンハウスの遊覧船で青の洞窟へ。願いがかなうかな。。きれいな青(グリーン)に見えた。
ウミネコはかっぱえびせんが、やめられないとまらない
乗船の時にかっぱえびせんの小袋をくれて、自分で食べてもいいけどウミネコにあげて!といわれて恐る恐るかっぱえびせんを1つ持つと、遠くからでも飛んできて上手に食べます。不思議と指は突っつかれません。指先に軽く衝撃がありますがこの体験はぜひオススメですよ。
田老地区
有名な田老観光ホテル。津波の脅威を伝える為に保存されています。建物内の見学やビデオ鑑賞は市役所に事前予約をすれば行えるようです。見学に訪れる人もちらほら。
岩手 岩泉 龍泉洞
日本有数の大鍾乳洞。ここまできたらここも外せません。水深120mの地底湖が見もの。高知の神のつぼとよばれる「龍河洞」、山口県の「秋芳洞」と並ぶ日本三大鍾乳洞。
神秘的で超きれい。洞内は寒い感じがしますが、結構歩くので体は暖まります。急で細い階段を登り降りするのでちょっと足腰使います。でも一見の価値あり。
小岩井農場
最終日、盛岡駅に行く前に駆け込みで回りました。広大な土地に色んな施設があります。子供も楽しめるレジャーランドのようなので地元の家族連れで賑わってます。年パスもあるよ。大人2,000円で安い!搾りたての牛乳やチーズなど乳製品を用いたおいしい食事も要チェック!
バックに見えるのが岩手のシンボルの岩手山。別名、南部片富士と呼ばれる。
失敗したのが、基本営業時間は9時〜17時30分ですが、重要文化財の上丸牛舎(小岩井農場酪農の発祥地・上丸牛舎。300頭の乳牛が暮らす)のエリアは16時までしか入場できません。私は先に食べたり飲んだりしてて、気付いたら16時過ぎてて泣く泣く入場できず。まず先に上丸牛舎を見学することをオススメします。じっくり見たい人はまる1日必要です。見学・体験ツアーも。
小岩井農場の名前の由来って知ってますか?
小野・岩崎・井上の苗字から1文字ずつ取って名付けられました。
鉄道の父と言われる創設者の井上勝。井上から農場創設を持ちかけられた、当時岩崎彌太郎の元で三菱を支えていた小野義眞。彌太郎の死後、三菱を支えていた実弟の岩崎彌之助。
盛岡→東京 新幹線
午後6時頃に盛岡駅でレンタカーを乗捨返却して新幹線で東京へ。
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まとめ
本当はもっと早くに東北被災地を訪れたらよかったのだろうけど、7年経った被災地を見れてよかったと思ってます。実際に行って自分の目で360度見渡して初めてわかることもありました。テレビの画面では伝わらない状況。自然災害の恐ろしさ。東北が以前よりも活気ある地域になるように心から望んでます。
このコースで2泊3日はちょっとハードでした。後1日あれば、気仙沼や語り部で有名な遠野市もまわりたかった。