こんにちは。マタゾウです。
2年ほど前に皮膚科で受けた、遅延型アレルギー(食物過敏)検査ELISAについて書きます。
目次
食物アレルギーとは
即時性(原因がわかりやすい)
まず初めに食物アレルギーについて簡単に説明します。
IgE依存性抗体が中心的役割を果たす。
典型的な例として誘発食物との接触から数秒〜数時間の間に起こる。わかりやすくいうと、卵や小麦、えび、かに、貝、牛乳にでやすい。
よく聞くそばアレルギーもこれですね。重症になるとアナフィラキシーという症状が起き、命に危険を及ぼす事もあるので注意が必要。アナフィラキシーの疑いがある場合は一刻も早く救急車を呼ぶ必要があります。
- 食べた後にポツポツと顔や身体にじんましん
- 食べた後に喉がいがいがして気分が悪くなり嘔吐
- 食べた後に咳がして全身が赤くなり息苦しくなる
※私は2番目の症状で、えびやカニを食べると喉がいがいがして、沢山食べると嘔吐、下痢を起こします。
遅延型(原因がわかりにくい)
IgE以外の抗体、IgA、IgG及び免疫複合体の形成が関与している。
特定の食べ物を食べると、すぐには激しい症状などがでないけど、何となく具合が悪くなると感じる。
皮膚、消化器系、呼吸器系、認知・心理、筋骨格系など全身に疾患がでる。
遅延型アレルギー(食物過敏)検査ELISAについて
私が行った検査は、原因がわかりにくといわれるこちらの遅延型アレルギー検査。
米国ワシントン州シアトルにあるUSバイオテック研究所というところが行っている検査の一種です。日本正規代理店のアンブロシア株式会社が販売しています。
免疫機能の指標のひとつであるIgGという抗体の値を調べるもので、「疲労や頭痛などさまざまな慢性症状は『遅延型』と呼ばれる食物アレルギーのせいで、その原因となる食品が分かる」などとして一部の医療機関で行われています。
今回私は何度も繰り返す皮膚疾患などのアレルギー体質は食べ物からくるものではないかと思い、以前から気になっていたこの遅延型アレルギー検査というのをを受けてみました。
こちらが実際の検査結果レポート(表紙)。A4・6ページに渡り数多くの食品別に反応クラスを7段階で表しています。
こちら↓は検査結果ついての案内です。
ここには、この冊子はあくまで参考であり医師の診療に代わるものではない。また検査結果で”高”を示した食物を除去する方法が書いてある。医師によってはこの冊子のガイドどおりの指示を出す場合もあれば、多少異なる支持をする場合もある。
と記載されています。
どこで受けられる?
取り扱いのある一部のクリニックで受けられます。私は皮膚科のクリニックで受けました。
Amazonでも検査キットが売られていますが、医療従事者のみ購入可能となっていますのでやはりクリニックでの受診が必要です。
費用
健康保険の適用外。実費費用は3万円位と診察代がかかります。かなり高額ですが当時はアレルギーの原因がわかるなら決して高くはないと判断しました。
検査を知ったきっかけ
ジョコビッチの生まれ変わる食事
あなたの人生を激変させる14日間プログラム
これは2015年4月4日に初版発行されたセルビア出身のプロテニスプレーヤー、ノバク・ジョコビッチ(その年の世界ランキング1位)著の書籍です。私は元々テニス好きで当時のジョコビッチの圧倒的な強さもテレビでよく観ておりそのジョコビッチが書いた食事の本の内容は非常に興味のあるものでした。下記参考内にあるのは私が特に興味を持った項目です。
炎症を引き起こす食事
あらゆるアレルギーを調べるELISAテスト
パンとパスタに別れを告げる
消え去った鼻づまり
さらに詳しく知りたい方は書籍「ジョコビッチの生まれ変わる食事 新装版」をぜひ読んでみてください。
この本をきっかけにフードアレルギー検査ELISAに非常に興味を持ちました。しかし実際にどこで検査を受けられるのかその時点ではわかりませんでした。
知人からの情報
この検査を行っているクリニックは少ないと思いますが、たまたま知人が受けたというのを聞いて興味のあった検査だと思い迷わず、問い合わせの上受診しました。そのクリニックは美容皮膚科や整形皮膚科にも力を入れています。
検査結果
1ヶ月程して検査結果がでるので、事前に電話で結果がでたか確認の上来院するように案内されました。実際の検査結果のレポートがこのページ。
私の場合はオレンジの枠、レベルⅢ以上の数値が多数あります。卵白・卵黄に関しては最も高いⅥレベルⅥ。乳製品は殆どがレベルⅣ。こちらも高い数値です。反応が出た食物が多かったので他の人もなにかしら反応がでるのかなと思って先に受けた知人に聞いてみると、2人の内の1人は殆ど反応がでなかったというので、信頼していい数値なのかなと思いました。
1か月後にクリニックを受診した際の問診では、先生はこの検査結果を見て、アレルギー反
応の数値が高いとこ(赤い所)を順に読み上げていき、これらの食物をなるべく取らないようにするとよいとの話でしたが冊子後尾に書いてある「検査結果に基づく除去&ローテーション食のガイドライン」については、何も説明や指示がなくがっかりしました。
具体的な指導などはなく、実際の所は先生もこの検査キットを仕入れて採血し、検査機関に送るだけという印象を受けたのでそこはがっかりした点です。
反応が出た食物もしばらく食べないでいると、数値がおさまってくるはずなので様子を見てまた検査をするとよい、とのような事も話されました。が、3万もする検査なので2回目は行っていません。
結果を見て意識していったこと
最初の半年間ほどは、アレルギー反応の値が特に高かった食物を意識して摂取しないようにしました。卵、乳製品、小麦を含む食べ物です。
卵黄→植物性蛋白質の大豆食品
牛乳(乳製品)→豆乳
小麦(好物だったパスタ、パン)→白米、玄米
という感じで食物を変えていきました。
高反応の食物は過剰摂取していたともいえると思います。実際、私が食べると喉がいがいがするエビは反応が低い。長年食べてないからです。この検査機関のガイドラインは反応の高い物を一定期間除去し、その他の食物をバランスよく食べると進めています。
日本アレルギー学会の注意喚起
「慢性疲労などの原因となる食物アレルギーが診断できる」として一部の医療機関で行われている高額の高額の血液検査についての日本アレルギー学会の見解です。
「科学的に根拠がなく、健康被害を招く恐れがる不適切な診断だ」と注意を呼び掛けています。
一般に広く行われている食物アレルギーの血液検査は、IgEという別の抗体の値を調べるもので保険適用になります(即時性の方ですね)しかしこの「遅延型アレルギーがわかる」などとして行われている血液検査は、保険がきかず、中には5万円以上かかったり、特定の食品について食べないよう指導されたりするケースもあるということです。このIgG抗体は健康な人の体内にも存在することなどから、欧米の関連学会や日本小児アレルギー学会では「科学的根拠がない」として食物アレルギーの診断には使うべきではないという見解をまとめています。
科学的根拠がないことから、検査を基に多くの食品の摂取を制限すると低栄養などの健康被害を招くおそれもある」として注意を呼びかけました。
まとめ
この検査を受けてみて思ったこと。
検査を受けた後で上記のような日本アレルギー学会の注意喚起の文章を見ました。検査代も高額です。
しかし、それでも原因不明の体調不良に悩んでいる場合は少しでも原因を突き止めたくなります。その足掛かりになるのであれば検査を受けてみるのも一案だと思うのです。
実際私の場合は、高反応を示した食物を半年は殆ど除去。3週間目ぐらいから、あれ体調がいいな(皮膚のかぶれ、荒れ、鼻づまりなど)と感じました。1年ほど経過したあたりから徐々に除去した食物も摂取していますが体調はいいと感じてます。
自分に合わない食べ物を知りましょう
過剰な物をバランスよく
なんとなく体調がすぐれないと感じていて、悩んでて辛い人は一度受けてみてはいかがでしょう。一歩踏み出せると思います。
[…] 共楽堂 ジュレマスカット(12個)はこちら […]