このページを訪れていただいた方は、実際に親御さんの介護施設への入居を検討中で、どうしたらいいのか頭を悩ませておられる方でしょうか。
私は一人暮らしだった当時90歳の母親を大阪から私の住む東京の施設へと呼びました。そこで現在も楽しく暮らしてくれています。
しかし、入居までの過程では、何が正解なのかが分からず判断に迷うことがよくありました。現在、悩んでおられる方の参考に少しでもなれば良いと思い記事にしたいと思います。
老人ホーム・介護施設への入居のタイミング
認知機能の明らかな低下
- 同じ話を何度もする
- 同じ物を買ってくる
- 転倒する
- トイレが上手くいかなくなる
- 具合が悪く緊急入院をした
実家に様子を見に行った時など、このような出来事が頻繁に起こるとなると入居を考えるタイミングかもしれまんせん。特に、転倒やトイレ問題や緊急入院が起こった時はそのタイミングが近いと思います。
実際に私の場合は、ショートステイ先での嘔吐(逆流性食道炎)で2泊3日の緊急入院をして、ケアマネさんから入院手続きですぐに来てください!と言われたことが介護施設入居を直ぐに検討するタイミングでした。
今後こんなことが頻繁に起こったら、できる限りの面倒は見てあげたいとは思うけれど、こちらの身体と気持ちが持たないな、と考えたからです。
介護施設へ入居をしなくても
- 子供である自分が実家に戻って同居する
- 自分の家に親を迎え入れる
というい選択肢もあると思いますが、今までの自分の生活や家庭がある中で、大変な無理をして、お互いストレスを感じてしまう可能性を考えたら、介護施設に入居してもらうということも考えた方がいいと思います。
入居を嫌がるきっかけ
長年住んだ自宅が良い
長年住んだ想い出のある自宅がそりゃいいに決まってます。でもそこで一人で暮らすことにはもう無理がある。じゃぁどうしたら良いのか一緒に考えようよ、私はこう思うんだけど、どうかな?と何回か、何年かに渡って話をしました。
家の場合はずっと拒んでましたが(まだ一人でがんばれる)、上記に書いた緊急入院のタイミングで再度、子供である私も大変なんだ、だから私の近くに良いところを見つけるから来てほしい、と説得してようやく首を縦に振ってくれました。
この時、上記の「認知機能の明らかな低下」5つ全てに該当していて、要介護2の状態でした。
施設費用を聞いてびっくりして止める
実は今回の入所の2年くらい前に、母と私と私の息子(孫)と3人で、実家のすぐ近くの介護施設に見学に行ったことがありました。
その時は母もとても気に入って、「ここに入るわ!」とその気になったものの、実際の毎月かかる費用の話を聞いて、「そんなにかかるんなら止めとく」「ここでまだがんばったら年金でおつりがくる」と言い出し、話は振り出しに戻ったという経緯があります。
費用の話を聞いて、そんなにかかるなら止める。
とご本人が判断できる場合は、まだ一人暮らしが可能かもしれません
最近、私の知人の方でも同様のパターンがあり、お母さまが最後に金額の話になって止めた。というのを聞きました。実際には資金が不足している訳ではないのですが。
年代的に贅沢はしない世代の親達ですので、もったいないと思うのでしょうね。
まとめ
何が正解か。各家庭や各個人の違いによってこれが正解は無いとは思いますが、本当にそのタイミングが来た時は、一気に話が良い方向に展開すると身をもって感じています。
だから親御さんが介護施設への入居を嫌がったらまだそのタイミングでは無い
ということだと思います。無理をしても良いことはありませんからね。
親子双方がベストなタイミングで新しい生活が前向きにできることを応援したいと思います。