介護

遠方に住む一人暮らしの親が心配な人へ/私の実体験

遠方に住む一人暮らしの親が心配
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昭和一桁生まれ、当時80代後半。

遠方の大阪で一人暮らしの母親。

世話ができるのは東京に住む娘の私1人という状況でした。

少し認知症の症状が出てきたかなぁ、と感じ始めた頃。

この記事を書こうと思った理由

まず「遠方に住む一人暮らしの親」というテーマで記事を書こうと思った理由を書きたいと思います。

現在母親は、私が住む東京の老人ホーム(介護付き有料老人ホーム)に入居しています。たまに愚痴をこぼすこともありますが、安定して元気に過ごしてくれています。

しかし、ここに至るまでには多くの選択をしなければいけなくて、正直しんどかった時期もありました。初めてのことばっかりだったので、何が正解かがわかりませんでした。

どうすれば親も子供である自分もできるだけ無理せずに遠距離支援(介護)が続けられるのか。そして次のステップとして住み慣れた家を離れて、娘が住む遠方の老人ホームへの入居までの道のりを書いて行きたいと思います。

 

それぞれの家庭で状況は異なると思いますが、他にも悩んでいる人がいるんじゃないかなぁ、手探りでここまで私がしてきた経験がどなたかの参考になればといいなぁ、という思いで記事にしたいと思いました。

遠方に住む一人暮らしの親の現状

一人暮らしをしていた頃の状況がこちらです。この頃は介護保険制度の「要支援1」でした。母88歳。私は月1ぐらいで東京から大阪へ様子を見に行き、4・5日滞在し援助。動きやすいように仕事は既にセーブしておいた。

ディサービスとかヘルパーさんは面倒くさいからイヤだと言う。近所の老人ホームに一緒に見学にも行きましたが、もう少し一人で頑張る。と言う。

昼寝多い。

遠方に住む一人暮らしの親がテレビを見ている

買物

買物は近所のスーパーへは、なんとかかんとか押し車を利用して一人で行くことができました。少々重くても押し車に乗せれば持って帰ることもできます。

ただ昔からの習慣で調理が必要な野菜や肉を買ってきて、冷蔵庫で腐らせてしまったり、同じものが冷蔵庫の中に幾つも入っていたりします。

実家に行く度に冷蔵庫の片づけや、腐ったものをこっそり(少しぐらいの傷みなら洗えば食べられると思っているので)捨てていました。

食事

母は簡単な煮物を自分で作ることもありましたが、段々と出来なくなり、レンチンのレトルトご飯と適当なもので簡単に済ますことが多くなりました。

遠方に住む一人暮らしの親が作る煮物

買いだめができる食材がメインになってくるので、栄養面で見ると、かなり偏った食事でした。今までは食べなかったカップ麺がその辺に転がっていたり、真空パック餅は腐らないと買いだめして、お腹が空いたらかじって(たまに焼いて?)のを見た時はちょっとショックでした。

入浴

お風呂に入るのも段々とおっくうになってきます。まぁ本人としては風呂に入らなくても死にゃーせんわ、という感じです(笑)

遠方に住む一人暮らしの親は要支援1

掃除

行動範囲も狭くなってくるので、汚れないと本人は言ってましたが(笑)、掃除なんてしないというか、もう出来ない。動かないのでホコリも舞わないという理屈で本人は気にしてない。。

片付けないので部屋は散らかっていますが、ホコリもキレイに積もっている状態ですかね。上手く書けませんが、一人暮らしで本人が気にしなければそれでもいいのかもしれません。

昼間、面倒なのでカーテンも開けなくなってきた。私が帰省すると同じ所にずっと座っている。

まずはヘルパーさんを依頼

遠方に住む一人暮らしの親のヘルパー

帰省した時にそんな母の状態を見て、これじゃいけないと思い、まず行った所は

全国にある「地域包括支援センター」でした。もう少しこの家で一人で暮らしたいというので、それならヘルパーさんを派遣してもらおうと考えました。

地域包括支援センターは、市町村が設置主体となり、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員等を配置して、3職種のチームアプローチにより、住民の健康の保持及び生活の安定のために必要な援助を行うことにより、その保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的とする施設である。(介護保険法第115条の46第1項)
主な業務は、介護予防支援及び包括的支援事業(①介護予防ケアマネジメント業務、②総合相談支援業務、③権利擁護業務、④包括的・継続的ケアマネジメント支援業務)で、制度横断的な連携ネットワークを構築して実施する。

※厚生労働省HPより引用

アポなしで飛び込んで、状況を説明して支援を頼みました。

専門の方が時間を取ってくれて、まずは担当になるケアマネジャーさんを探してくれます。

ケアマネジャーさんが見つかれば(大都市の場合はケアマネさんも不足気味のようで、しばらく待つ)、そのケアマネさんと一緒に介護保険を利用したケアプランを作り(実際には話をしながら先導して作ってくれます)ます。

週2回のヘルパーさん

ケアマネさんが付いてくれて、高齢一人暮らしの母の元へ介護保険サービスを利用した支援が始まりました。この時期は週2回で、1回あたり45分のサービス。

45分はあっと言う間なので、実質は生存確認みたいな感じですかね。

ディサービスにも行く

そのうち、近所の施設のディサービスも利用できるようになりました。9時から5時ぐらいまで施設で過ごして、昼食と入浴サービスが受けられます。これで週2回のお風呂を確保!手すり付きの大きめの風呂場で介助付きなので、転倒のリスクも減り安心です。

午後はゲームしたりして、結構楽しそでした。

要介護2となる

遠方に住む一人暮らしの親の介護保険

介護保険のランクが要介護2となる(ケアマネジャーさんが手続きしてくれます)と、介護保険を利用したサービスの幅が広がります。うちの場合はヘルパーさんが週3回来てくれることとなり、週末にショートステイのサービスも利用できるようになりました(ヘルパーさんが来ない日やディサービスの無い週末に近くの特養に2泊お泊り)。

このスケジュールだと毎日誰かが傍にいるので、孤独死のリスクも軽減できると、担当のケアマネさんがテキパキとスケジュールを組んでくれて、高齢の一人暮らしの母を支援してもらえて私も安心することができました。

ケアマネさんとのミーティングで月1帰阪

ケアマネさんとの打ち合わせの日程に合わせて月1回帰阪し、数日滞在。

月1回の帰阪生活が1年数カ月経過。

体力的、精神的にもしんどかったが、気が張っているので何とか継続が出来た。

この時期JR東海のエクスプレス予約サービスを使い倒す。早割みたいなのを使うと安くなります。スマホでサクサク予約と乗車もスマホでかっこよくできるようになる。

ケアマネさんとのやり取りは、このミーティング以外にも頻繁に電話連絡が来ます。

例えばこんなやり取りが、、

  • ディサービスの日にお迎えに行ったら、お母さん留守でした!予定を忘れて朝から病院に行ってブラブラして帰って来る。
  • ヘルパーさんが行ったら鍵閉まってて、しょうがないからヘルパーさん帰りました!予定を忘れて買い物行ってた。

認知機能も衰えてきているので、約束の曜日も忘れることがあります。

この頃「娘さん!娘さん!」の電話が朝に夕に頻繁にかかってくるようになりました。

「すいません、すいません」と謝るしか出来ない。

しんどい。。。(^^; 東京と大阪で遠距離だしすぐに行けないし(泣)

母の方は、夜電話しても「元気~?」とケロッとしてるし(笑)

この頃「娘さん!」のフレーズがちょっと恐怖になってくる。。

月1回帰省も限界が来た

月に1回帰阪して1週間弱ぐらい実家に滞在し、お世話をする生活が1年数カ月経過しました。このペースで行けるところまで頑張ろうと思っていました。

がある朝、ショートステイ先の施設で母が嘔吐し、施設さん側も様子を見ていいのかどうかの判断に迷ったそうでしたが念のために救急車で病院に搬送されました。

「今すぐ来てください」

ケアマネさんから、病院の手続きは身内さんしかできないので、「今すぐ来てもらえませんか?」と言われました。

そのままの恰好で適当に荷物をカバンに放り込んで、新幹線に飛び乗り、病院へ直行。ヘトヘト(泣)。人間はいざとなったらこんなにも早い行動が出来るのかと自分にちょっと酔う。

幸いに、母の病状は以前もなったことがある逆流性食道炎で大事には至りませんでしたが、私はパクパク(血圧と鼓動が上がり大汗を書いて疲弊する様子を勝手にこう呼んでいる)が出て身体もきつくて、そっかぁ、こんなことがこれからもあるかもしれないのかぁ。

これはムリやなぁ。私の身体がもたへんなぁ。こんなんムリムリ!!

いよいよ在宅は難しくなってきたら

このような一件があり、高齢の母の在宅での一人暮らしをあきらめて、私の住む東京での施設探しが始まりました。

ケアマネさんからはよくこう言われていました。

もしお母さんが大阪の施設に入ったとしても、施設からはよく電話きますよ。何かある度に呼び出されもします。家族さんは結構それでまいっちゃうんですよ。と。

帰京してすぐに施設の見学に回り、いい所が見つかったので、すぐにまた大阪に行って、母に東京の私の家の近くの施設に引っ越そうよ。と説得を始めたのです。

母も、もうあっさりと首を縦に振ってくれました。

「あんたに任すわ」と言ってくれました。

決断してから、施設入居までは1ヶ月というスピードでした。

まとめ

高齢の親の暮らしをどうサポートしたらいいのか。多くの子供が悩む問題だと思います。

色んな選択がある中で、家族としてお互いの暮らし、気持ちを大事にしつつ、多くの決断を迫られますが、その都度の選択が最善だと思い現在に至ってます。

今回の記事は重いテーマですが、明るく前向きにとらえて、どなたかのご参考になれば幸いです(^^)

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