そもそもジアミン(パラフェニレンジアミン・PPD)とは
ヘアカラー剤に含まれる酸化染料(染毛剤)のこと。特に茶色などの色を出す場合には必ず含まれている染料だと美容師さんに聞いた事があります。
下記は毛染めによる皮膚障害が多発しているので、厚生労働省が発表している注意文です。
(酸化染毛剤やアレルギーの特性)
○ヘアカラーリング剤の中では酸化染毛剤が最も広く使用されているが、主成分として酸化染料を含むため、染毛料等の他のカラーリング剤と比べてアレルギーを引き起こしやすい。
○治療に30日以上を要する症例が見られるなど、人によっては、アレルギー性接触皮膚炎が日常生活に支障を来すほど重篤化することがある。
○これまでに毛染めで異常を感じたことのない人であっても、継続的に毛染めを行ううちにアレルギー性接触皮膚炎になることがある。
○アレルギーの場合、一旦症状が治まっても、再度使用すれば発症し、次第に症状が重くなり、全身症状を呈することもある。
○低年齢のうちに酸化染毛剤で毛染めを行い、酸化染料との接触回数が増加すると、アレルギーになるリスクが高まる可能性があると考えられる。
引用:厚生労働省HP
ジアミンアレルギーの症状は?いつから?
私の場合、30代半ば頃から白髪染めをスタートしたと思います。最初は市販品のおしゃれ染めを使い自宅で染めていました。最初の頃は痒みも全くなく、何ともなかったんですよね。
多分花粉症のように、何ともなかったのに、アレルゲンと接触する回数が多くなるとある日突然発症するんだと思います。
- 初めは翌日位から頭皮がちょっと痒くなる程度・・・2、3日で治まる→自然治癒
- 翌日位から頭皮全体が痒くなる・・・2、3日で治まる→自然治癒
- 翌日位から顔が腫れて、湿疹がでる・・・1週間ほどで治まる→皮膚科に行く→日常生活にも支障ありで苦しむ
- 翌日位から全身にも湿疹が広がる・・・2、3週間ほどかかる→皮膚科で飲み薬も→落ち着かない、ずっとボリボリしてる
- 当日頭皮や耳に湿疹が現れ、異常に痒い。眠れない・・・1か月ほど長引く→まだ原因つかめず→イライラする→家族にあたる(最悪)
このような経過で症状がどんどん進んでいったのです。①~⑤の症状が出た期間は15年ほどかかっていて、その間は使っている毛染め剤が合わないのだと思い、色んなメーカーのを使ってみたりと試行錯誤を繰り返す。
最終的に全身にかぶれが広がっていった時にもまだジアミンアレルギーだとは認識していなかったんです。頭皮に塗った染料が身体には付いていないので、まさか成分が付いてもいない箇所がかぶれとは全く考えなかったんです。
アレルギー反応を引き起こすジアミンが、頭皮から血管にも侵入し、全身へと回っていき、直接触れてなくてもアレルギー反応が起こっていたんですよね。
市販品だとより荒れるのかと思って、美容院でも相談して、ヘナ(茶色に染まるものでジアミン含有のケミカルヘナだった)にしてみたり、刺激が少ないというハーブカラーというのを試してみたりしたけど数回使うと痒くなりました。
それでも症状は悪化するばかり。
そんな時、ある皮膚科の先生にパッチテストをようやく勧められ、決定的結果が出たのでした。ジアミンアレルギー反応陽性。なぜ、もっと早く気付かなかったんだろうと今思うと不思議なんですが、その時は数日我慢すればいつも治る。と軽く考えていたんですよね。
あれっと思ったらパッチテスト
(対応策等)
○事前にテストを実施する際、以下の点に留意する。
・テスト液を塗った直後から30分程度の間及び48時間後の観察が必要
(アレルギー性接触皮膚炎の場合、翌日以降に反応が現れる可能性が高いため、48時間後の観察も必要)。
・絆創膏(ばんそうこう)等で覆ってはならない(感作を促したり過度のアレルギー反応を引き起こしたりするおそれがあるため)。
引用:厚生労働省HP
どうすればいいの?ノンジアミンヘアカラーって?
○酸化染毛剤を使用して、かゆみ、赤み、痛み等の異常を感じた場合は、アレルギー性接触皮膚炎の可能性があるため、アレルゲンと考えられる酸化染毛剤の使用をやめる、医療機関を受診する等の適切な対応をとる。
引用:厚生労働省HP
ジアミンが含まれていなければ、アレルギー症状が出ない可能性が高い。
では、ジアミンが含まれていない白髪染めってあるの?と思いますよね。
それが実際にあるんです。
[…] 私の場合は、金属アレルギー(純金)とジアミンアレルギーに高い陽性反応がでました。 […]
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