今回、競売物件で入手した古い戸建住宅の残置物撤去をできる限り安くするために利用した方法をご紹介していきます。
目次
残置物とは
普段の生活では聞きなれない言葉かもしれませんが、「ざんちぶつ」と読みます。
一般的には不用品とか粗大ゴミという方が多いと思いますが、分かりやすく言うと、前の住人が置いて行った設備用品以外の生活用品などをいいます。
エアコンだけのこともあれば、足の踏み場もないようなゴミ屋敷のような物件でのあふれかえる家財や生活ゴミも残置物となります。こういったものは動産扱いとなります。
動産の所有権は残していった人にあるので、後に該当不動産を所有した人が勝手に処分したとしてトラブルにならないように、可能であれば前の住人との間に「残置動産物処分に関する誓約書」という形で所有権を放棄する旨の誓約書を交わしておくのがよいでしょう。
残置物とは、不動産物件に居住(占有・賃借)していた者が退去の際に残していった私物(家具・生活用品・付帯設備等の動産)です。賃貸物件においては、賃借人(借主)が退去する際に残していった私物(動産)です。競売物件においては、競売物件の占有者(居住者等)が退去の際に残していった私物(動産)です。
残置物(動産)は、その物の所有者が処分するか、または引越し先へ持ち運ぶべきですが、物件所有者に無断で置いていくケースもあり、置いていかれた状態の動産を残置物と呼びます。残置物は、その物の所有者本人から所有権を放棄してもらい、第三者(貸主・競落人)が処分をするケースも多いです。
※不動産業界の歩き方より引用
業者見積を取ってみた
今回の対象物件の条件
- 地方物件
- 築古の平屋住宅(約66㎡)・・・冷蔵庫・エアコン・洗濯機・タンス大小多数・折り畳みベットなど
- 付属建物の作業場あり・・・タイヤなど車用品や不用品が山積み
- 屋外スチール物置あり・・・不用品多数
- 庭に植木鉢など多数あり
ざっとこんな感じで業者さんに見積をお願いしたところ、256,300円という金額でした。
これは物件近くの便利屋さんの見積もりでしたが、後にこれでも安いことがわかり40万ぐらいの業者さんもあるようです。
見積もりを取る場合は数社の金額とサービスを比較した方がいいと思います。
業者さん見積もりをしてみる方はこちら↓↓
ジモティで処分業務を依頼してみた
残置撤去費用を何とかもっと安くできないかと考えました。
ジモティで「無料で差し上げます」と掲載してみる
まず一番安上りな方法として、「不用品ご自由に無料で差し上げます」と写真付きで掲載しようかと考えました。この方法でも結構反響があるようなのですがデメリットとしては、
完全に全部なくなるとは思えない。
物件が遠方なために、現場に待機することはできない。
不特定多数の人が地方の家に出入りすると近所迷惑になる。
などの理由からこの方法は排除しました。
ジモティで「撤去依頼(有償)」をしてみる
実際に行った方法がこちらです。
上記の物件の情報と写真を掲載してジモティでアルバイトを募りました。条件は、
報酬は2日で8万円(往復交通費込)です。
トラックレンタル代(2日分)は別途支給。
ゴミ処理代は別途支給(お住まいの地域のクリーンセンターへお持ち込み頂く)。
掲載直後から多くの応募者の方がおられ、その中から信頼の置けそうな方を選ばせて頂きました。
こんなにも安く上がる
ジモティ募集の撤去でかかった費用の合計は122,935円でした。
業者見積256,300円-ジモティ募集122,935円=差額133,365円
なんと13,3000円ほど安く作業をすることができたのです。
もし2トントラックなどを運転できて(要レンタカー代)、体力に自信がある家族や友人などを数人集めることができればさらに安くあげることができますね。
クリーンセンター
家庭ゴミであれば市のクリーンセンターで引き取ってもらえます。
各市区町村で料金などは異なりますので、お住まいのクリーンセンターのルールを事前に調べておいてください。
下の画像のは今回の物件のクリーンセンターのゴミ処理代の一部です。可燃性粗大ゴミ、不燃物、可燃ごみと分けられています。予め種類毎に仕分けて搬入した方がよさそうです。
今回持ち込みをした市では10㎏につき165円(50㎏までは無料)でした。この条件が各市によって異なります。市のホームページで詳細を調べることができます。
クリーンセンターに持ち込んだゴミの合計金額は約23,000円。1個ずつの物に代金がかかるのではなくてトラックの総重量に対して代金がかかってくるしくみです。
一方業者さんの見積もりですと、タンスや収納ボックス1個ずつの単価が2,000円~5,000円ほどになっているのでかなり費用を抑えることができます。
https://matazou.net/fudosan-nyusatsusyo-yuso/
まとめ
ジモティを使ったことがなかったので、最初はちょっと抵抗がありました。でも実際やってみると登録方法もわかりやすくて反響の多さに驚きました。ジモティへの掲載自体も無料ですので使ってみる価値は十分にあると思います。
ご参考になれば嬉しいです。